とはいえ、週足チャートを見ると、3本の移動平均線(13週・26週・52週)がそれぞれ上向きになっている他、上値と下値も切り上げる格好は維持しており、上昇基調は続いている印象です(下の図5)。

■(図5)米NYダウ(週足)の動き(2019年9月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 ここ2週間ほどの株式市場は、「短期チャートはやや不安定、中期チャートは改善」という状況の中で株価水準を堅調に保ってきました。季節柄、体調を崩しやすい時期ですが、相場についても基本的には上方向への意識が優勢という認識で良いものの、相場の地殻変動はこういう静かな時にひっそりと進行していることが多いため、警戒モードのスイッチを常に入れておく必要はありそうです。