米国株は上方向の意識優勢だが、油断は禁物

 さらに、米国ではトランプ大統領の弾劾調査の話題が上り、先週の株式市場に影響を与えた場面がありました。またひとつ厄介な役者が増えた格好ですが、米国株市場の動きについても確認していきます。

■(図3)米NYダウ(日足)の動きとボリンジャーバンド(2019年9月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 まずは、前回も紹介した米NYダウ平均株価のボリンジャーバンドです。前回の注目点は、株価が+2σ(シグマ)と+1σのあいだでもみ合いながら上昇トレンドが継続する「バンドウォーク」を維持できるかでしたが、残念ながら週末時点の株価は+1σも下回ってしまい、株価上昇の勢いが萎んだ格好になっています。

 また、平均足とMACDの組み合わせも、平均足の陰転とMACDのクロスのサインが出現しており、調整含みのムードになっています(下の図4)。

■(図4)米NYダウの平均足とMACD(2019年9月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成