日経平均は小幅安で堅調に推移

 2週続けての4日立ち会いとなった先週の国内株市場ですが、週末9月27日(金)の日経平均株価終値は2万1,878円となりました。

 節目の2万2,000円台を下回った他、週足ベースでも4週ぶりに下落に転じ、ローソク足(週足)も6週ぶりの陰線が出現しています。前週末終値(2万2,079円)からは201円ほどの下げ幅ですが、先週末27日(金)は9月の権利落ち日でもあり、いわゆる「配当落ち」分が160円ぐらいと言われていますので、リクツの上では小幅安で堅調に推移したと考えることができます。

 今週から10月相場入りとなりますが、これまでの相場の見方に変化が生じていないか早速チェックしていきたいと思います。まずは日足チャートで足元の状況から確認です。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2019年9月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 あらためて上の図1でローソク足の状況を眺めてみると、週末27日(金)の下ヒゲの長い陰線がやや目立つ印象になっていますが、先ほども触れたように、この日は配当落ち日だったことを踏まえると、この陰線の出現自体は特に驚くべきことではありませんし、むしろ、取引終了にかけて買い戻しが入って下ヒゲを形成したので前向きに捉えるべきと見ることができます。さらに、25日移動平均線が75日と200日移動平均線を上抜ける「ゴールデン・クロス」になったことも好材料です。

 その一方で、先週の4日間のローソク足の並びと5日移動平均線の位置関係に注目してみると、5日移動平均線の上下を往来していることが分かります。日経平均のローソク足は8月の終わり頃からこの5日移動平均線を上回って推移してきましたので、先週に見せた5日移動平均線を下回る動きは、上昇の勢いが落ち着きつつあることを示しています。