今週の日米金融政策に注目、ドル円はどう反応するか?

 今週の注目材料は、9月17~18日のFOMC(連邦公開市場委員会)です。結果は、日本時間で19日未明にわかります。そこで、利下げが発表されることはほぼ確実です。トランプ米大統領は0.5%以上の大幅利下げを求めていますが、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は「景気後退に備えた予防的利下げ」のスタンスを崩していないので恐らく0.25%だけの利下げに留めると考えられます。

 もう1つの注目材料は、9月18~19日の日銀金融政策決定会合です。世界的に金利低下・利下げモードが強まる中、日銀は円高が進むことを防ぐために、精一杯「リップサービス」をすると予想されます。つまり、必要に応じて、さらなる金融緩和をする準備があるとか、マイナス金利の深堀りも選択視といった発言が出ると思います。ただし、現実には、日銀は大型の金融緩和を継続中で、さらなる緩和余地が小さいことは明白です。金融緩和の余地が小さいと見られないようなリップサービスを繰り返すと考えられます。

 注目は、ドル/円がどう動くかです。円安方向ならば、日経平均は続伸し、円高方向ならば、日経平均は反落すると考えられます。

 私は、FRBが0.25%の利下げに留めるならば、円高に大きく反転するリスクは小さいと考えています。