週足チャートは「三角もちあい」の様相強める

 続いて、週足のチャートでも確認します。

(図2)日経平均(週足)の動き (2019年7月19日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 週足ベースのローソク足は下ヒゲの長い陰線になっていて、週末の株価反発の動きが反映されている格好です。

 いわゆる「首吊り線」と呼ばれる形なのですが、ローソク足のヒゲは「揺らいだ気持ち」を表すとされていますので、下ヒゲが示した安値2万1,000円台割れを再びトライする可能性があります。

 一般的に、「ヒゲの長さが実体の長さの3倍以上」あると強い首吊り線と言われていますが、先週のローソク足を見ると、実体の長さ(178円)に対して、ヒゲの長さ(473円)が約2.6倍となっているため、やや強めの線と判断できます。

 さらに、高値は52週移動平均線に抑えられ、下ヒゲの部分は13週と26週の移動平均線を下抜けていますので、こちらは上値の重たさを感じさせます。

 また、チャートの形を見ると、「三角もちあい」の様相を強めています。19日(金)の取引終了時点では、もちあいの上限の線に近いところに株価が位置しているため、総合的にはやや上方向が優勢であると考えて良いと思われますが、下ヒゲによる揺らいだ気持ちがあったことや、株価が大きく動きやすくなっていることには注意しておいた方が良さそうです。