先週の日経平均は下落基調。週末の荒い値動きに注目

 連休明けで4営業日だった先週の国内株市場ですが、週末(7月19日)の日経平均株価終値は2万1,466円でした。前週末終値(2万1,685円)からは219円安、週足ベースでは2週連続の下落です。

 前回のレポートでは、日柄調整をこなしつつ、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜ける「ゴールデン・クロス」を実現できるかが注目されると指摘しましたが、下の図1を見ても分かる通り、ひとまず「お預け」です。

 むしろ、5日移動平均線が25日と75日移動平均線を「デッド・クロス」してしまっています。

(図1)日経平均(日足)の動き(2019年7月19日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 実際に、先週の日経平均の値動きをたどると、日柄調整というよりは下落基調が続きました。週初からの3日続落のうち、とりわけ18日(木)の下げが目立っています。

 この大きな陰線の出現によって3本の移動平均線(5日・25日・75日)を下抜け、取引時間中には節目の2万1,000円台を割り込む場面も見られました。

 このまま相場のムードが悪くなってしまうのではと思われたものの、翌19日(金)は急反発し、大きな陽線が描かれたことで前日に下抜けた移動平均線を抜き返しています。

 したがって、この18日(木)と19日(金)の2日間の動きをどう読み解くのかがポイントになりそうです。