7月は相場の方向性を決める重要な月に?

 もう少し長い期間の日足チャートでも見てみます。

(図2)日経平均(日足)の動き その2(2019年7月5日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 2019年相場も後半戦入りとなりましたが、7月はこれから年末にかけての相場の方向性を決める重要な月になるかもしれません。先ほども触れましたが、これからの決算発表シーズンで企業業績見通しに対する楽観度を確認していくことになること、そして、株価が上の図2に描かれているトレンドラインと比べてどこに位置するのかが注目されるというのがその理由です。

 図2のトレンドラインは、昨年10月2日の高値と4月の戻り高値同士を結んだものですが、この高値同士は半年間ぐらいの時間的な距離がありますので、中長期的に意識されやすいトレンドラインとなる可能性があります。

 足元の株価はちょうどこのライン上に位置していますが、月末時点の株価がこのラインよりも上にあるのか下にあるのかによって、相場のムードが大きく変わりそうです。7月末までは17営業日ありますが、七夕空けで始まる今週は、このチャート上に横たわる「天の川」に対して株価がどちらの岸に向かうのかが焦点になります。