今週は強含みの展開が見込まれる。週末の米中首脳会談で一定の進展があり、両国が一時休戦で合意したことで、先行きの経済減速への懸念が後退、投資家心理が大幅に改善することは必至。原油需要の鈍化懸念の後退もあるが、株価上昇に連れての上昇が期待される。また、週明けには石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合が開かれる。足元では油価が上昇しているが、サウジアラビアなど協調減産継続を求める姿勢にロシアが同調するとの見方が極めて強く、7月以降も減産は続く公算が大きい。市場のセンチメントが強気に傾いているだけに、さらに買いに弾みが付く可能性がある。直近にレジスタンスとして意識されていた節目の60ドルを上抜くと、ロスカット絡みの買いオーダーを巻き込み、踏み上げ相場となる可能性も。

 

今週の予想

  • WTI    強め 57.00-62.00ドル
  • BRENT    強め 64.00-69.00ドル

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