OPEC総会の延期も、トランプ大統領が影響していた?

 以下は、6月19日の日本時間の午後(OPECの本部があるウィーン時間の朝)にOPEC(石油輸出国機構)のウェブサイトに公表された、変更後のOPEC総会などの日時です。

 先述の図「材料“トランプ大統領”を頂点としたコモディティ相場への影響」のとおり、トランプ大統領はOPECプラス内の国々と、同盟関係、制裁対象など、幅広く影響しています。

  当初6月25日と26日に予定されていたOPECプラスの会合は、会合の数週間前から目立ち始めたイラン情勢の悪化などにより延期になりました。

 現在実施している原油の減産は6月30日で終了する予定です。OPECプラスの会合で、7月1日以降の方針を決定することになっていましたが、以下の図のとおり、7月1日と2日に延期になりました。

 イラン情勢の悪化などが延期の一因なのであれば、トランプ大統領は延期の遠因と言えます。幅広い影響力を持っているトランプ大統領は、現在減産を行っているOPECプラスの動向にも強く影響していると言えます。