トランプ大統領の動向は、原油相場の上下、金相場の上昇、金とプラチナの価格差拡大要因

 以下は、トランプ大統領就任後のこの2年半の間に起きた事象から考える、トランプ大統領を材料の頂点としたコモディティ相場への影響を示したものです。

図:材料“トランプ大統領”を頂点としたコモディティ相場への影響

出所:筆者作成

 

 トランプ大統領は“制裁実施”、“OPECプラス(サウジやイラン、ベネズエラなどのOPEC加盟国、減産に参加しているロシアやメキシコなどの一部の非OPEC諸国、合計24カ国)”、“米国石油産業”、“米中を中心とした貿易戦争”の4つのテーマに密接に関わっています。

 それらの4つのテーマが枝分かれし、最終的にトランプ大統領は、原油相場へは上昇・下落両方、金相場へは上昇、金とプラチナの価格差へは拡大の要因になっていると言えます。