7月の株主優待銘柄

 優待投資家に重要なお知らせです。7月優待から、これまで、月末最終営業日の3営業日前だった「優待権利付き最終日が2営業日前」に変わり、2営業日前だった「優待権利落ち日は1営業日前」に変わります。

 決済期間が2営業日前に短縮されたことにより、7月末優待の場合、29日(月)が権利付き最終日、30日(火)が権利落ち日、月末の31日(水)が権利確定日になります。

 今後は権利確定日の1営業日前が権利落ち日、2営業日前が権利付き最終日と、休日以外の平日では連続することになります。これまでは「その日に株を売っても優待権利がもらえる」権利落ち日だった日が「その日、株を持っていないと権利がもらえない日」に変わるので、優待株を短期売買して権利を取得する場合は厳重注意が必要です。

 権利獲得が「2営業日化」して最初に迎える7月優待は総数28社※1と、年間を通しても最少レベルの閑散期です。※1 楽天証券「株主優待検索」より

 その中で7月優待人気No.1になったのは、商業施設などで時間貸し駐車場を展開する日本駐車場開発。100株からではなく1,000株以上保有している株主に限った優待ですが、同社は株価170円前後の低位株のため1,000株でも17万円程度で購入でき、業績も好調です。

 年1回の優待の中身は、時間貸し駐車場の1日駐車料金30%割引券5枚や子会社の日本スキー場開発が運営するスキー場のリフト利用割引券3枚(1枚で5名まで利用可)など6つの割引券。同社系列の駐車場やスキー場、レンタルサービスを利用する人にとっては魅力的な割引優待といえるでしょう。

 7月優待の人気第2位は丸善CHIホールディングス。年1回、全国の丸善、ジュンク堂書店の店舗で利用できる商品券が贈呈されます。今年からは100株で500円相当、200株以上500株未満が1,000円相当に変更されました。昨年は100株以上500株未満で1,000円相当だったので、100株の保有でもらえる優待が引き下げられました。同社の株価は370円前後ですので、投資金額7万円強、200株保有のお得度が高くなっています。

 人気3位は造形に工夫をこらし常に振動しているジュエリー「ダンシングストーン」の特許を持つ、ジュエリーメーカーのクロスフォーです。7月株主に対して100株以上保有で一律、4,500円相当のダンシングストーン仕様のジュエリーが贈呈されます。

 人気4位は、飲料メーカーのダイドーグループホールディングスの自社飲料優待。同社の優待は、年2回、7月20日、1月20日時点の株主に各3,000円相当の自社飲料が贈られる、飲料系では人気が高い優待です。権利付き最終日は末日ではなく、19日(金)に株主名簿に名前が載っている必要があります(今年は7月20日が土曜日のため)。冒頭の株の決済期間短縮化で、
 17日(水)に株を買って翌18日(木)まで保有すれば、優待権利を取得できることに。優待権利確定までが2営業日になって以降、初の株主優待企業になります。

株価の下落に注意! ただし下げ止まりはチャンスでもある

 米中貿易戦争の悪化もあり、株式市場は大きな株価の下落に見舞われる日が増えています。こういうときは多少、割安になったからといって、急落中の優待株を買ってしまうと、さらに株価が下落して、大きな含み損を抱えるリスクも高くなるので注意が必要です。

 もちろん、株価が下がったところで買えれば、割安な株価で優待株を保有でき、その後は株主優待をもらいながら、株価の反転上昇で値上がり益を得ることも期待できます。

 優待株投資の大きな魅力は、たとえ値下がりしてしまっても、毎年もらえる優待品を楽しみながら、気長に株価の回復を待てること。優待品が自分にとって本当に魅力的なものなら、多少の含み損を抱えていても、気分的にそれほど追いつめられることもありません。

 下げ相場のときに試されるのは、株主優待を毎年もらって幸せな気分になれるのはどの会社か? という「優待愛」です。優待愛を感じる会社の株価が大きく下落したら、ある意味、チャンス。長期の株価チャートなどを見て「ここまで下がったら、さすがに買ってもいい」と納得できる安値の水準を自分なりに設定して、狙った優待株を買えるタイミングを虎視眈々と狙いましょう。

 株価の乱高下になにかと不安を感じることも多い時期ですが、こんなときこそ必要なのは「最後に(優待)愛は勝つ」という信念、なのかもしれません。