2.堅調な既存店売上高と店舗数拡大
既存店売上高推移(前期比)※ニトリ、ニトリ デコホーム、通販の合計
既存店売上高が堅調に推移している理由は、消費者が値ごろな価格帯と現代風のデザインを評価ししていることです。さらに、足元では店舗と自社オンライン販売のシナジー効果も出てきています。
会社側は、2019年2月期について、「オンライン限定の商品が人気だった」「特に都心部の店舗で商品を見て、オンラインで購入する動きが見られる」と述べていました。都心部では店舗がショールームの役割を果たしている他、自社オンラインショップで購入した商品も店舗で返品・交換できるため、アフターサービスの役割も果たしているとみられます。実際に商品を目で確認でき、購入後のフォローが充実していることが、オンラインで同社の商品を購入する後押しになっていると考えられます。
ニトリHDの店舗数推移
店舗数も拡大傾向です。2019年2月期は主力のニトリが22店舗、ニトリ デコホーム(キッチン用品や食器、カーテン、寝具などを展開するホームファッション専門店)が16店舗純増となりました。2020年2月期もそれぞれ、25店舗、20店舗純増する計画です。