コンビニ大手3社の決算出揃う、国内コンビニ事業の成長性低下
コンビニ大手3社の2019年2月期決算が出揃いました。国内コンビニ事業に成長性を期待できなくなってきたことを印象づける内容でした。
コンビニ大手3社の連結純利益、最高益更新の有無
金額単位:億円 | |||||||
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コード | 銘柄名 | 2019年 2月期 |
前期比 | 最高益 | 2020年 2月期 |
前期比 | 最高益 |
3382 | セブン&アイ | 2,030 | 12.1 | ● | 2,100 | 3.4 | ● |
8028 | ユニー・ファミリーマート | 454 | 34.8 | ● | 500 | 10.2 | ● |
2651 | ローソン | 256 | ▲4.6 | × | 180 | ▲29.6 | × |
出所:各社決算短信。2019年2月期は実績、2020年2月期は会社予想。前期比の単位は%。 |
セブン&アイHD(セブンーイレブン・ジャパンの持ち株会社)、ユニー・ファミリーマートHD(ファミリーマートを展開)、ローソンの3社に共通するのは、国内コンビニ事業への逆風です。以下の3つです。
【1】 人件費上昇
人手不足で、人件費が上昇。これは小売業全般に共通の問題です。
【2】 店舗運営合理化のためのシステム投資コスト増加
外国人労働者でも簡単に操作できるようなレジに転換進める。セルフレジも一部導入へ。キャッシュレス決算への対応も進む。
【3】 競合激化
3社とも高水準の出店を続けてきたが、国内ではさらなる出店余地が低下。コンビニ同士の競合に加え、他業態(ドラッグストアなど)との競合も激化。
今期(2020年2月期)はさらに、【4】消費増税、【5】24時間営業見直しによる運営効率悪化という、逆風が加わる見込みです。