先週の日経平均の動きは「寄付天井(よりつきてんじょう)」

 先週の日経平均の動きを振り返ってみると、5日移動平均線をサポートにしてジリジリと上昇していました。また、株価水準としては直近高値(3月4日の2万1,860円)を射程圏内に捉える距離まできています。移動平均線と言えば、25日移動平均線も上向きが続いています。

 次にローソク足に注目すると、下ヒゲの長い線が目立っています。取引時間中は売りが優勢となる場面が多いものの、結局は買い戻されて取引を終えている様子が感じとれ、「何だかんだで下げない」印象につながっています。

 ただし、それは上昇の勢いのなさも意味しています。先週の高値は週末22日(金)につけた2万1,713円だったのですが、実はこの日の始値でもあり「寄付天井(よりつきてんじょう)」だったわけです。ここ最近のチャートを見ると、全体的な見た目は良くなっているのですが、所々に買いの勢い失速や強さに欠ける点などが散りばめられています。これまでにも何度か紹介している「窓」空けもそうです。

 これは週足チャートでも同様の様子がみられます。

■(図2)日経平均(週足)とRSI(2019年3月22日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成