待っていた景気減速、株安局面:2020年の回復を見込み、買い場探し

 株は安いところで買って、高いところで売ると、利益が得られます。安い時とは、景気局面でいうと、景気が悪い時です。高い時とは、景気が良い時です。ということは、株は景気が悪い時に買って、良い時に売れば利益が得やすいということです。ということは、景気悪化局面に入っている可能性のある今は、日本株の買い場と考えられます。

 昨年、私は、景気ピークアウトが近づいていると考えていたので、株には警戒的スタンスを取っていました。今年に入ってから、景気後退の兆しが増えてきたので、強気に転じています。日本は既に景気悪化局面に入っている可能性が高く、日経平均は今回の景気悪化を織り込んで割安になっていると判断しています。

 景気悪化あるいは停滞局面の終盤は、株は買い場です。私は、2019年前半に世界景気が悪化し、2020年には回復すると考えています。1~3月が2019年の景気悪化を織り込む最終局面と予想しています。

 私の予想通りと仮定すると、3月に世界景気悪化を嫌気して、株が下がる局面は、長期投資で買い場となります。先週、日経平均が大きく下がりましたが、ここからは、時間分散しながら、積極的に日本株を買っていって良いと考えています。

 

想定されるリスクシナリオ

 リスクシナリオとして、2019年は緩やかな景気拡大が続き、2020年に景気後退に陥るシナリオがあります。今まだ景気悪化局面になく、これから、少しずつ景気が悪くなってくるという説です。そう考えるならば、まだ日本株を買うのは早すぎることになります。

 そのシナリオも頭に置いておく必要がありますが、私は、メインシナリオとして「日本経済は既に景気後退(停滞)の中にあり、2020年に回復に向かう」と予想しています。メインシナリオに従うならば、この下落局面で、日本株をしっかり買っていくべきです。

 

 

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