今日は、3月の人気優待銘柄についてコメントします。

3月の人気優待銘柄トップ10

 3月の優待銘柄、人気トップ10【注】は、以下の通りです。

【注】人気トップ10:楽天証券のお客さまの株主数が多い3月優待銘柄順に、上位10社をピックアップしました。

順位 コード 銘柄名 株価 最低投資金額 配当利回り 優待内容
1 7201 日産自動車 952.8 95,280 6.0% 優待内容
2 8591 オリックス 1,620.0 162,000 4.7% 優待内容
3 9831 ヤマダ電機 539 53,900 2.4% 優待内容
4 9202 ANA HD 4,130 413,000 1.7% 優待内容
5 9433 KDDI 2,712.5 271,250 3.7% 優待内容
6 7412 アトム 1,003 100,300 0.2% 優待内容
7 6758 ソニー 5,377 537,700 0.7% 優待内容
8 7867 タカラトミー 1,134 113,400 2.1% 優待内容
9 3099 三越伊勢丹HD 1,108 110,800 1.1% 優待内容
10 9984 ソフトバンクG 10,275 1,027,500 0.4% 優待内容
出所:楽天証券「株主優待検索」。配当利回りは2019年3月期の1株当たり年間配当金(会社予想)を2019年2月25日の株価で割って算出。株価、最低投資金額の単位は「円」。

 上表の「優待内容」を選択していただくと、どんな優待を実施しているか、ご覧いただくことができます。

「いつまでに」買わないと優待や配当の権利が得られないかについては、権利付き最終日をご覧ください。上記に掲載した人気トップ10は、すべて3月26日(火)が権利付き最終日です。
なお、優待内容は、予告なく変更されることもありますので、常に最新の情報をチェックしてください。楽天証券ウェブサイトでは、1カ月ごとに優待内容の情報を更新しています。

 

「配当利回り」も重要

 優待投資を始めようと思っている方に、「優待内容の魅力」だけ見て、予想配当利回りを見ない方もいらっしゃいます。「予想配当利回り」も、必ず見るようにしましょう。配当利回りが高ければ、受け取った配当金で自分の好きなものを買うこともできるからです。

 一方、優待品が魅力でも配当利回りが低い銘柄は、株主への利益配分が充実しているとは言えません。優待品と配当金の魅力を両方見て判断するのが、合理的です。

 ただし、配当利回りは確定利回りではなく、業績変動に伴って増えたり減ったりするため、注意が必要です。過去に減配をしたことがほとんどなく、安定的に配当金を増やしてきた銘柄が良いと思います。

 

人気トップ10銘柄の業績をチェック

 次に、優待銘柄を選ぶとき、「優待内容」「配当利回り」だけで決める方もいますが、株式投資である以上、最低限、現在の業績はチェックしましょう。

 まず、人気トップ10の前期(2018年3月期)から今期(2019年3月期)にかけての連結営業利益の推移を見てください。

3月優待人気トップ10の連結営業利益:2018年3月期実績と2019年3月期会社予想(または市場予想)

出所:各社決算短信より作成、オリックスとソフトバンクGの2019年3月期営業利益は日経QUICKコンセンサス予想

 上の表をご覧いただくとわかる通り、人気上位10社のうち、6社(オリックス、ANA、KDDI、ソニー、タカラトミー、ソフトバンクG)は、前期に続き今期も営業最高益を更新する見込みです。株主優待だけでなく、業績でも評価できる銘柄群です。

 いずれも、株主優待を楽しみながら、長期投資していくのに適した銘柄と考えています。中でも、オリックス(予想配当利回り4.7%)、KDDI(同3.7%)は、配当利回りも優待も魅力的で、長期でじっくり投資する価値が高いと考えています。