2.ポイント還元対象となるキャッシュレス決済を把握する

 政府のポイント還元対象となるキャッシュレス決済の種類は確定していませんが、内閣府の資料や報道を参考にすると、主なものは、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード・バーコードの4種と想定されます。

a. クレジットカード

 信用に基づいた貸付。カード発行会社が商品代金を一時的に立て替えて、後日、カード保有者に代金を請求する。カードを使う際は、基本的に暗証番号かサインが必要な場合が多い(後述しますが、電子マネー、QRコード・バーコードを通じてクレジットカードを利用する場合は暗証番号不要の場合が多いです)。

例)楽天カード、セゾンカード、三井住友カード、MUFGカード、イオンカード

 

b. デビットカード

 口座残高に紐づいた決済機能。クレジットカードと異なり、口座残高を超える支払いができない。使う際は、基本的に暗証番号かサインが必要な場合が多い。

例)楽天銀行デビットカード、三菱UFJ-VISAデビット、GMOあおぞらネット銀行Visaデビット付キャッシュカード、Sony Bank WALLET、 J-Debit(ジェイデビット)。

 

c. 電子マネー

 カードやスマートフォンをかざすだけで決済ができる非接触型が多い。基本的に暗証番号は不要。

→プリペイド型…事前に現金をチャージするタイプ
例)楽天Edy、WAON、nanaco、Suica、PASMO

→ポストペイ型…クレジットカードやおサイフケータイに紐づいたタイプ
例)QUICPay、iD、PiTaPa

 

d. QRコード・バーコードアプリ

 事前にスマホにダウンロードしたアプリを決済時に開いて利用する。基本的に暗証番号は不要だが、アプリを操作するためのパスワードや生体認証は必要。

 プリペイド型(事前に現金をチャージする方法)とポストペイ型(銀行口座やクレジットカードに紐づいた利用)の併用アプリが目立つ。

例)楽天Pay、LINE Pay、Origami、PayPay

 この方式の決済は現時点では対応店舗数が少ないですが、各社が店舗側に決済手数料無料の期間限定キャンペーン等を実施していることから、今後対応店舗数が拡大するとみられます。特に、中小規模の店舗における導入が進むでしょう。

 

 4つの決済方法には一長一短があります。どの特徴を重視するかによって選ぶべき決済方法は変わってきます。与信機能を避けたいのであれば、デビットカードやプリペイド型の決済機能を利用し、取りこぼしなくキャッシュレス決済を活用したい場合はクレジットカードとQRコードの併用が考えられます。