12月には、優待を得る権利が確定する「優待銘柄」が170あります。今日は、読者から質問の多い、株主優待銘柄の買いタイミングについて解説します。

 

株主優待制度とは

 日本には、世界でも珍しい「株主優待」という制度があります。上場企業が株主に感謝して贈り物をする制度です。上場企業が株主にお中元やお歳暮を贈るようなものです。

 株主には本来、配当金を支払うことで利益還元するのが筋です。ところが、日本の個人株主の一部に、お金(配当金)をもらう以上に「贈り物(株主優待)」を喜ぶ傾向があることから、個人株主を増やしたい上場企業は、積極的に優待を実施しています。

 小口の個人投資家を優遇し、大口の機関投資家に不利な内容となっていることが多いので、機関投資家には、株主優待制度に反対しているところがあります。ただし、小口で投資する個人投資家にはありがたい制度ですので、積極的に活用したら良いと思います。配当金をもらった上にさらに優待がもらえると、お得感があります。

 

12月は優待銘柄が170と比較的多い

 12月は、3月・9月に次いで優待の権利が確定する銘柄が多く、優待取りが話題になります。

「権利確定月」別の優待銘柄数:2018年11月27日現在

出所:楽天証券「株主優待検索」