12月末に権利が確定する株主優待銘柄の、権利付き最終売買日は12月25日

 12月25日(火)は「権利付き最終売買日」、26日(水)は「権利落ち日」となります。

2018年12月末(大納会=年内の最終売買日:28日)が権利確定日の場合

注:楽天証券が作成

 

 2018年12月25日(火)は、2018年12月末基準の配当金や株主優待を受け取るための「権利付き最終売買日」です。12月25日に株を買うと、3営業日後の12月28日(金)に株主名簿に掲載されます。そうすると、12月末の株主に与えられる配当金や株主優待を得る権利が確定します。

 気をつけなければならないのは、12月26日(水)に買っても、12月末基準の配当金や株主優待を受け取る権利は得られないことです。12月26日を「権利落ち日」といいます。12月26日に株を買った場合、株主名簿に登載されるのは2019年1月4日(金)となります。12月末にはまだ株主名簿に登載されていませんので、12月末基準の配当や株主優待は得られません。

 12月の優待銘柄170のうち、168銘柄は12月25日(火)が権利付き最終売買日です。ただし、気をつけなければならないことは、12月の優待銘柄のうち、2銘柄だけ、12月17日(月)が権利付き最終売買日となることです。その2銘柄は、Genky DrugStoresと東邦レマックです。

 

株主優待が魅力的な12月優待銘柄を、権利付き最終売買日に買うのは、有利か?

 買ってすぐに12月の株主優待や配当金を受け取る権利が確定するので「お得」に感じる人が多いようです。そのため、人気の優待銘柄では、権利付き最終売買日に向けて、権利取りの買いが増えます。

 ただし現実には、権利付き最終売買日の直前に買って「お得」とは限りません。かえって損なこともあります。権利付き最終売買日の買いが「お得」か「損」かは、直前の株価の動きによって決まります。

 人気の優待銘柄は、権利付き最終売買日に向けて、権利取りの買いで大きく上昇することがあります。その場合、権利落ち日に株価が大きく下がる可能性が高くなります。配当金や株主優待を受ける権利が得られても、その価値以上に株価が大きく下がっては意味がありません。権利取り直前に株価が大きく上がっている銘柄の買いは見送るべきです。