NYダウ・ナスダック株価指数も反落

 先週は、米国株も反落しました。貿易戦争への懸念や、欧州が米国のIT企業に独自の課税を検討しているとのニュースが、嫌気されました。

NYダウ日足:2017年11月1日~2018年3月16日

 

 IT・ハイテク株の比率が高い、米ナスダック株価指数は戻りが速く、一時、最高値を更新しましたが、先週は、反落しました。

米ナスダック株価指数日足:2017年11月1日~2018年3月16日

 

 

今週の重大イベント、20~21日のFOMC

 米金利の先行きに、世界の関心が高まっています。市場コンセンサスでは、米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)は、今年3回の利上げをすることとなっていますが、最近4回もあり得るとの見方が出ています。

 今週21日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、FRBが0.25%の利上げをすることはほぼ確実です。注目点は、利上げの有無ではなく、利上げ後のFRBのメッセージです。

  • FOMC声明文およびパウエルFRB議長の発言がタカ派(利上げに積極的)か、ハト派(利上げに消極的)か?
  • 利上げ後に、FOMCメンバーの予測(中央値)が発表されます。そこで、今年、合計3回の利上げが予想されているか、あるいは、4回予想されているかが、注目されています。

 FOMC結果が、予想以上にタカ派ならば、為替は円安になりやすいものの、NYダウが下がりやすくなります。予想以上にハト派ならば、円高になりやすいものの、NYダウにはプラスです。

 FOMC後に、株・為替が荒れる可能性もあり、注意が必要です。

 

 

 

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