(指標)日経平均

先週の予測

 米国の上下動に左右される展開を予想。上に行く場合は、終値で2万1,900円以上で引ければ買い転換となって、さらに戻りを試す形になるとしました。

結果

 NYダウが先週の2月8日(木)まで下落で高値から11%近い下げとなっていたことで、2月9日(金)から急反発となり2月15日(木)まで5日連続の続伸となって2万5,000ドルを回復したことで、日経平均もNYダウに連動し、2月15日(木)は+310円の2万1,464円、2月16日(金)は+255円の2万1,720円となりました。為替は1ドル=105円台に一時入ったにもかかわらず大幅上昇というのは理解しにくい動きです。

今週の予測

 先週の後半に米国株式に支えられ(急激な円高にもかかわらず)、2日連続の大幅高となったことで2万2,000円を前に正念場といえます。NYダウの上昇が続き円高一服していれば2万2,000円を試すことになりそうです。しかし、NYダウがもみあいとなり、為替が円高水準のままであれば日経平均は上値の重たい動きとなって2万1,000~2万2,000円のレンジの真ん中近辺でのもみあいとなるかもしれません。2万2,000円を超す場合は2月7日の2万2,353円の上ヒゲを埋めるぐらいは考えられます。いずれにせよ為替が110円水準へ戻らず円高のままであれば、いずれ輸出関連株の下方修正が続いて日経平均は下値をさぐる動きも考えられます。

 19日は、NY市場が休場ということもあり、外国人の売り注文が減少。この中で株価指数先物の買いで上げ幅を拡大し、+428円の2万2,149円と買い転換のサインが出現しました。

 

 

(指標)NYダウ

先週の予測

 長期金利の動き次第では、大きな上下動を想定し、荒い動きになりそうだとしました。

結果

 前週の2月8日(木)の1,000ドルを超す下げで史上最高値からの下落率が11%を上回る状況になっていたことで、2月9日(金)は+330ドル2万4,190ドルと自律反発で引けました。先週は、それを引き継いで2月15日(木)まで3指標は5日続伸。

 好調な経済指標や10年債利回りの一服もあって反発が続き、3指標とも柴田罫線ではいったん買い転換となっています。週末の2月16日(金)は、ナスダックは反落したもののNYダウは一時+232ドルの2万5,432ドルまで上昇。終値は+19ドルの25,219ドルと長い上ヒゲを出して6日続伸となりました。

 先週の2月15日の終値2万5,200ドルでチャート的には買い転換となっています。2月16日(金)には、一時2万5,432ドルまで上昇しましたが、トランプ大統領のロシアゲート問題の再燃で+19ドルの2万5,219ドルまで上げ幅を縮小して引けました。政権運営の不透明さが出てくることになります。長期金利の上昇からのVIXショックがいったん落ち着いていますが、まだ警戒心が残っており、ここからの上値は重くなりもみあいとなりそうです。

 

(指標)ドル/円

先週の予測

 ドル・円は強弱感が対立し、ドルは下げ渋る可能性としました。

結果

 日米株高でもドル売り優勢となり、一時1ドル=105.55円までのドル安・円高となりました。要因は、米国の財政赤字の拡大に対する警戒感からのドル売り、1月小売売上高の予想を下回った結果のドル売り、トランプ政権の貿易不均衡是正からのドル売りの見方でした。一方で3月利上げの見方や好調な経済指標から長期金利は上昇しており、日米金利差拡大からの円安材料はあるもののそうはなっていません。

 先週は、急激な円高進行となり直近の安値である昨年の9月9日の107.32円を下に切り、週末の2月16日(金)には、一時105.55円まで下げ、引け値は106.30円となっています。チャートを見る限りドル/円は完全に下放れしており、戻しても109円水準というところです。下値はまずは100円を目指す形といえます。

今週の予測

 105.5~107.5円の間でのもみあいが想定されます。ユーロ高・ドル安が進行すればドル・円にも影響し、円高方向となり、3月利上げが確定してくると織り込む形でドルが買われることになります。