<NYダウ日足:2017年10月2日~2018年2月2日>

 

<ドル円為替レート推移:2017年10月2日~2018年2月2日>

 

日経平均は2万3,000円割れを試す可能性も。仮想通貨急落も心理的な悪材料に

 今週の日経平均は、NYダウ急落を嫌気し、2万3,000円割れを試す可能性があります。円安転換はプラス材料ですが、それ以上に、米金利上昇で、過剰流動性相場(低金利、金余りを背景に株が買われる相場)の「終わりの始まり」が意識されることが、ネガティブです。

 ビットコインなど仮想通貨が急落していることも、過剰流動性相場「終わりの始まり」を意識させます。過剰流動性が、仮想通貨の急騰を生み、過剰流動性相場の終わりが意識されることが、仮想通貨の急落を招いています。世界的に仮想通貨を規制する動きが広がっていることも、さらに追い打ちとなります。

 ただし、このまま日経平均が一本調子で下がるとは考えにくいところです。発表中の10~12月決算は良好で、日経平均は、PER(株価収益率)などの株価指標で見て、割安と考えられるからです。日経平均2万3,000円が下値支持線として意識され、2万3,000円割れでは押し目買いが増えると考えられます。下げ局面では、日本銀行の日本株ETF(上場投資信託)買いも増加すると考えられます。

 過剰流動性相場は、まだ終わったとは言えません。目先、日経平均は、2万3,000円前後のもみ合いになると予想します。

 

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