「分散型」とは、広く配布するというところから来ている

暗号理論とは?

 暗号理論とはAさんからBさんに情報を伝達する際、それが無関係な第三者に知られてしまわないように「かき混ぜる」方法論を指します。

 つまり原文のメッセージに、あらかじめ決められた「かく乱するデタラメな情報」を混ぜ、それを受け手の側でていねいに「かく乱するデタラメな情報」を取り除くことで、オリジナルのメッセージを再現するわけです。

 ビットコインの取引で、AさんからBさんへ送金される場合も、暗号理論により正しい受信者だけに届くように工夫されています。

 そのようなビットコイン取引が、後に述べる検証作業により純正な取引だと確認されたら、複数のそれらの検証済みの取引をひとまとまりにして封印します。その際にも過去記録は暗号理論を使ってがっちり守られます。
 

改変できないとは?

 さきほどの説明で、ある人から別の人へ送金されるビットコインは、それが純正な取引かどうかを第三者に検証してもらう必要があると述べました。そのようにして「承認待ち」の状態になっている複数のトランザクションのひとまとまりを「ブロック」と言います。

 そして承認が降りたら、その過去記録は封印されるわけです。