2022年10-12月期決算レポート:ASMLホールディング(EUV露光装置の出荷好調)、ディスコ(今4Qは業績鈍化の見通しだが、短期間で業績が回復する可能性も)
●ASMLホールディングの2022年12月期4Qは29.0%増収、4.6%営業増益。EUV露光装置の顧客工場への出荷を優先したが、一方で検収が遅れ販売台数は出荷台数ほど伸びなかった。単価上昇で売上高は好調だったが、インフレ等の影響で営業増益率は一桁に止まった。2023年12月期は引き続きEUV露光装置の好調が予想され、検収遅れにも歯止めがかかると思われるため、二桁増収増益が予想される。今後6~12カ月間の目標株価を、前回の770ドルから850ドルに引き上げる。中長期で投資妙味を感じる。
●ディスコの2023年3月期3Qは、2.6%増収、4.1%営業増益。IC向けが減速したがパワー半導体向けの好調で出荷額は好調。ただし、検収が遅れたため業績は鈍化。今4QはIC向けがさらに減少する見込みで、出荷額は減少し業績も減速が予想される。ただし、パワー半導体などの多様なデバイスがダイサ、グラインダ需要に影響しているため、業績減速が短期間で終了する可能性もある。目標株価は前回の4万7,000円を維持する。中長期で一定の投資妙味があろう。