昨日(5月28日)の動向
東京市場オープンでは、前日NYクローズからやや上昇して取引を開始。その後、日経平均先物がプラスとなったこと等を受け、米ドルが対円で上昇。現物株式もプラスになったことが好感され、リスクオンから更に米ドル買いが進みました。東京時間後半に入ると、日経225が続伸すると共に、米ドル/円は再び102円台を回復しました。ただ、102円台では利食い売りも散見され、その後は101円台後半レベルを中心にもみ合う形となりました。休場明けの欧州市場では、上昇トレンドに乗った米ドル買いが姿勢となり、102.30円レベルまで再び上昇。その後も大きく値を崩すことなく米国市場を迎えると、NYダウが一時220ドルの上昇となったことが後押し材料となり、一時102円半ばレベルまで円安が進みました。その後、戻り売り一時優勢となり、102円台を割り込む場面も見られました。しかし、押し目を買う動きも根強く、102円台前半レベルを維持してこの日の取引を終了しました。
5月28日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 101.031 | 102.49 | 100.989 | 102.333 |
ユーロ/円 | 103.635 | 132.142 | 130.595 | 131.567 |
豪ドル/円 | 97.353 | 99.055 | 97.283 | 98.426 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年5月29日)の展望
【米ドル/円】
引き続き株価動向を注視しての取引となりそうです。102円台割れの水準では、押し目買いが根強い一方、102円台後半レベルでは、利益確定の売りも観測されていることから、102円台を中心とした値動きが予測されます。ただし、中長期的には上昇トレンドに変化はないとの声があるものの、リスクオフの動きとなった場合、もう一段のドル安となる可能性もあることから、リスク管理には十分注意を払いたい局面です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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米ドル/円 | 102.80 | 103.00 | 101.80 | 101.50 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
クロス円の動きに加え、米ドルの対ユーロの動向を合わせて注視しながらの取引となりそうです。前日にはECBの専務理事が金融政策を必要な限り継続すると表明し、さらなる利下げが可能との認識が出てきていることから、ユーロが対米ドルで売られやすい地合いにあるようです。今後も金融政策に関する要人発言には注目したいところです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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ユーロ/円 | 132.10 | 132.80 | 131.00 | 130.70 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
主要通貨に対する全般的な円安基調から値を受け上昇したものの、上値は限定的。トレンドは依然下向きと見る向きが多いようです。直近安値の97円半ばレベルをしっかりと下抜けてくると、更なる下落の可能性が出てくるとの指摘も聞かれています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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豪ドル/円 | 99.20 | 100.00 | 97.50 | 97.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年5月29日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年5月29日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 16:55 | (独)5月-失業者数 | 0.5万人 | 0.4万人 |
★★★ | 16:55 | (独)5月-失業率 | 6.9% | 6.9% |
★★ | 21:00 | (独)5月-消費者物価指数(前月比) 速報値 | 0.2% | -0.5% |
★★ | 21:00 | (独)5月-消費者物価指数(前年比) 速報値 | 1.3% | 1.2% |
★★★ | 23:00 | (加)BOC政策金利 | 1.00% | 1.00% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します