昨日(5月1日)の動向
昨日の米ドル円は、東京市場及びロンドン市場序盤において、NY時間に発表される雇用指標及びFOMCを待つムードが先行し、値動きに乏しいものの、米国の量的緩和策が当分継続するとの見通しから売られていたドルを買い戻す動きも見られました。注目のひとつ、米ADP雇用統計は、市場予想の15.0万人に対し、11.9万人と下回りドル円は一時97円ちょうど手前まで下落しました。もうひとつの注目イベントであったFOMCでは、量的緩和策の継続が決定し、それまで売られていた流れから買い戻され、ドル円は97.50を上回る水準まで上昇となりました。政策の決定には、カンザス連銀総裁が反対票を投じました。
5月1日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 97.426 | 97.679 | 97.012 | 97.364 |
ユーロ/円 | 128.256 | 128.911 | 127.849 | 128.35 |
豪ドル/円 | 100.973 | 101.123 | 99.751 | 100.052 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年5月2日)の展望
【米ドル/円】
FOMCが終了し、ドル売り円買い基調が一服後、再び円安展開に戻ることが予想されます。ただし、明日の米雇用統計の結果が悪化するという懸念も残っていることから、積極的にドル買いが進むことも難しく、上値は限定的となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 98.00 | 100.00 | 97.00 | 95.80 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
FOMCの結果を受け、円売り傾向が戻ってきたことから、比較的下値の堅い展開が予想されます。本日、日本時間午後8時45分に発表される、ECB政策金利発表では、0.25%利下げし、結果0.5%とすることが予想されており、既に市場にも織り込まれているとみられることから、利下げが発表されれば、ユーロが買い戻される展開が予想されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 129.00 | 130.60 | 127.80 | 125.90 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
米ADP雇用統計の結果が市場予想を下回ったこと、米株式市場が大きく下げたことから、100円を割り込む水準まで下落しています。引き続き景気動向に左右される相場展開が予想され、株式市場の動向などにも注意が必要です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 101.20 | 103.00 | 99.90 | 98.70 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年5月2日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年5月2日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★ | 16:55 | (独)4月-PMI 改定値 | 47.9 | 47.9 |
★ | 17:00 | (欧)4月-PMI 改定値 | 46.5 | 46.5 |
★★★ | 20:45 | (欧)ECB政策金利 | 0.5% | 0.75% |
★★★ | 21:30 | (米)3月-貿易収支 | -420億ドル | -430億ドル |
★★★ | 21:30 | (米)新規失業保険申請件数 | 34.5万件 | 33.9万件 |
※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します