3.日本ハム(2282)

 ハム製品国内最大手の日本ハム(2282)の優待 も、もらいごたえのある自社製品優待です。

 9月末は500株以上・投資金額219万8,000円の高額資金が必要になりますが、3年未満の保有でも自社商品5,000円相当が贈呈されます。

 5,000円相当ともなると、 「鎌倉ハム富岡商会」の熟成布巻ロースハム600gと特選ロースハム380gのセットやお肉セット、産地直送野菜セットなど、選べる商品の豪華さも格段にアップします。

 さらに保有期間3年以上5年未満で7,500円相当、5年以上で1万円相当に増額されます。

 一方、3月末株主は100株保有でも3,000円相当の自社製品がもらえます。

 具体的には同社で人気の ハムギフト「本格派シリーズ」(特選ロースハム380g、焼き豚150gの2本セット)や「レトルト商品セット」(レストラン仕様カレー170g×4袋入り×6個)などから1点選択になります。

 投資金額は約220万円と値が張りますが、頑張って日本ハム株500株を保有できれば、年間2回、5,000円相当の豪勢なハム製品、肉製品が1点選べるので、非常に優雅なお肉ライフを過ごせるでしょう。

 同社は業績が安定した食肉メーカーということもあって、株価は2018年以降、5年近く3,000円台後半から高値5,000円前後でほぼ横ばい推移しています。

 2024年3月期の予想配当利回りは2.55%です。

4.ハウス食品グループ本社(2810)

「バーモントカレー」などカレーを中心にした食品メーカー・ハウス食品グループ本社(2810)

 9月・3月末に100株を半年以上保有していると、グループ製品詰め合わせ1,000円相当などから選択できます。

 半年の継続保有が必要ですが、2023年3月末株主に贈呈された実績 では、「バーモントカレー」やチューブ式の「生にんにく」など製品詰め合わせ5点か、レトルト製品セット、寄付の三つから選べました。

 保有株数が200株(投資金額60万8,200円)以上になると、贈呈される商品が2,000円相当に増額され、コースも製品詰め合わせ、スパイスセットなど計7コースから選択可能となり、ぐっとお得感が増します。

 製品詰め合わせセット1,000円相当に子会社の壱番屋(7630)運営の「カレーハウスCoCo壱番屋」で使えるグループ食事券1,000円分という組み合わせも選択可能です。

 同社はレトルトカレーなど加工食品の値上げ効果で、今期2024年3月期は大幅な増収増益を見込んでいます。

 8月に発表した同第1四半期決算は予想に反して経常減益となり株価が3,000円前後まで急落したこともあって、株価には割安感もあります。

 予想配当利回りは1.51%と低いですが、非常に安定した財務力を背景に今後は増配や自社株買いなど株主還元策の積極化に期待できそうです。

5.日清食品HD(2897)

「カップヌードル」「チキンラーメン」で知られる日清食品ホールディングス(2897)

 株主優待も非常に豪華で、同社のキャラクター「ひよこちゃん」がプリントされたかわいい段ボール箱に自社商品がたくさん詰まった優待が贈られてきたときの満足感は、食品系優待でもNo.1クラスです。

 ただし、同社は好業績が続いて株価が右肩上がりで上昇しているため、100株保有するだけでも121万6,500円もの高額資金が必要になります。

 ある意味「高嶺の花」的な優待になってしまいましたが、楽天証券の単位未満株サービス「かぶミニ」を使って、1株単位でこつこつ買い増し、優待権利が取得できる100株到達をじっくり目指すのもいいでしょう。

 100株保有の場合 、3月末のみ3,000円相当の自社商品詰め合わせが贈呈されます。

 9月末にも優待をもらうためには300株(投資金額364万9,500円)の保有が必要で、9月・3月末の年2回、3,500円相当の自社商品詰め合わせがもらえます。

 日清食品HDの業績は、米国をはじめとした海外売上の伸びが貢献して毎年大幅な増収増益が続き、株主配当も毎年増配されています。

 値上げ効果で業績躍進が続く2023年以降は何度も上場来高値を更新し、ついに100株取得にも120万円以上の投資資金が必要になりました。

 優待目的で同社の株をすでに長期保有している投資家は、豪華な優待や予想利回り1.32%の株主配当に加えて、ほぼ全員が大きな値上がり益を獲得できたといえます。

 ただし、現状は株価が上がり過ぎているため、高値つかみの危険性も。いったん株価が調整するのを待って購入したほうがいいかもしれません。