先週の結果

先週は、週始めは一気に2万7,000円まで戻すが、その後は上値重く、2万7,000~2万7,500円のレンジ

 先週の予測では、日経平均は米株の反発に応じて戻りを試すが、上値は限定的としました。

 米国株式は、FRBのFOMCでの金融引き締めの発表を受けて、目先、材料出尽くし感から反発する可能性が高いものの、FRBの金融引き締めのイメージがハッキリしない以上、3月の利上げ開始までは、急落の局面も頭に入れておく必要があるとしました。

 日経平均については、米株式の状況をみながら、戻りに入っていくものと思われ、ただ、大きな下げをしているので、自律反発で戻してもすぐに戻り売りになると想定されました。

 NYダウは、想定通り、前週末の1月28日(金)に+564ドルの3万4,725ドルから2月2日(水)の+224ドルの3万5,629ドルまで4日連騰となり、好調な上昇となっていましたが、3日(木)は▲518ドルの3万5,111ドルと急落しました。

 日経平均は、NYダウと同じく1月28日(金)から反発に向かい大きな上下動を繰り返すものの、終値では4日続伸となって、2月2日は+455円の2万7,533円となりました。日経平均は戻しても当面は2万8,000円を目指し、目先は2万8,700円水準としていましたが、この日の高値2万7,564円をピークに2万7,000~2万7,500円の中でのもみあいとなりました。

 3日(木)は、前日の米国株式が3指標とも高かったものの、▲367円の2万7,165円まで下げて、終値は▲292円の2万7,241円となり、逆に4日(金)は、前日の米国株式がメタの予想を大幅に下回る▲26%の急落の結果を受けて、ナスダックの足を引っ張り▲538Pの1万3,878P(▲3.74%)となり、NYダウも▲518ドルの3万5,111ドルと急落しました。

 4日(金)の日経平均は、前場は売り先行で▲165円の2万7,075円まで下げるものの、2万7,000円が目先の下値のフシとなって、もみあいに入り2万7,000~2万7,500円のレンジの動きとなり、この中で+198円の2万7,439円が週の終値となりました。

 先週は想定通り、米株式は大きく戻したあと急落し、日経平均は2021年8月20日の2万6,954円を切って1月27日(木)に2万6,044円まで下げ、1月31日(月)に2万7,000円を回復するものの、その後は戻り売りが強く、2万7,000~2万7,500円のレンジ内の値動きとなりました。

 週末4日(金)の米国市場は、好調な決算が好感され、アマゾン・ドットコムの急伸を受けてハイテク株が上昇、さらに強い1月雇用統計を受けて長期金利が上昇し、金融株が軒並み高くなりました。

 しかし、NYダウは雇用統計の堅調な結果を受けて、インフレ高進への警戒感が広がり、長期金利の上昇でFRBの積極的な金融引き締め観測が広がったことで、NYダウは▲312ドルまで下落後、3万5,333ドルまで反発したものの、取引終盤に失速し、▲21ドルの3万5,089ドルと2日続落となりました。

 為替はドルが買われ、1ドル=115.22円となり、シカゴ日経先物は▲120円の2万7,290円でした。