雇用統計後、米国の長期金利は低下
景気指標が市場予想よりも弱いというのは、通常ならば、株にとって悪材料となるところです。ただし、現在の米国株では事情がやや異なります。
年後半に米景気が過熱するリスク、米長期金利が上昇するリスクが警戒されていることが、米国株の弱材料となっているところなので、5月の雇用統計が市場予想より弱かったことは、米国株にプラス材料となりました。
一気に過熱することなく、時間をかけて回復していく方が、今の米国株にとって都合が良いことになります。想定より弱かった雇用統計を受けて、米長期金利は1.56%へ低下しました。
米長期金利推移:2020年1月2日~2021年6月4日
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想定より弱かった雇用統計を好感して、長期金利上昇を嫌気して調整していた米ナスダック総合指数も反発しました。
NYダウとナスダック総合指数の値動き比較:2020年12月31日~2021年6月4日
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