今週の指標:日経平均株価

 先週、米国株式が史上最高値を更新したものの、日経平均株価は為替の円高を受けて上値は重く、2万7,000円挑戦とはなりませんでした。また、一方で下値も堅く2万6,600~2万6,900円の狭いレンジでの動きでした。相場が強いとの見方もできますが、むしろ外国人投資家がクリスマス休暇に入ってきているため、市場ボリュームが減少し、様子見になっているためといえます。

 今週も引き続き、先週と同じような上値は2万6,900円水準からは重く、下値ではメジャーSQ(特別清算指数)値である2万6,713円を上回っており、下値の堅さが強く意識されています。米国株式は、史上最高値更新が継続していますが、以前より勢いが足りず高値警戒感もあるため、また円高基調もあって日経平均は連動できない面もあります。

 もし、追加経済対策が上下両院で可決されれば、日経平均も米国株式に連動して2万7,000円挑戦の可能性はあります。ただし、その場合は日本株式ともに、いったん材料出尽くしも想定した方がよいかもしれません。