3103 ユニチカ 東証1部

PER(株価収益率)14.69倍、PBR(株価純資産倍率)2.03倍、配当利回り・無配

 2020年5月14日発表の2020年3月期本決算は、前年同期比で営業利益▲32.9%の54.67億円、経常利益▲55.5%の31.53億円の減収・減益の見通しです。

 PERは14.69倍ですが、無配のため魅力ある株ではありませんが、チャートでは、全体相場に活力がなくなった時に吹き上げる形となっています。

 2006年1月10日の2,530円(併合前253円)を高値に長期下降トレンド入りとなり、2012年7月25日の380円(併合前38円)、2014年7月17日の450円(併合前45円)、2016年1月21日の430円(併合前43円)と三点底をつけました。その後、2017年3月7日の1,050円(併合前105円)まで上昇してピークをつけ、同年10月30日の1,026円を二番天井にして下降トレンド(A)へ転換しました。この中で2019年8月29日の290円の安値から、2020年1月31日の449円まで反発した後、コロナ・ショック相場に巻き込まれて急落となって、3月13日の198円で底打ちとなりました。ここからの反発で6月8日に393円まで上昇し、下降トレンド(A)の上値ラインを陽線で抜く型となりました。このような型は、そのまま上昇が続くか、もみ合いとなって戻りを試すかですが、この場合はもみ合って7月31日に315円まで押し目を入れ、ここから反発して9月9日に384円で買い転換となっています。吹き上げても上値は限定的ですが、押し目があれば買い有利といえます。290円、198円、315円と三点底(逆三尊天井)となっており、これが上昇して1月31日の449円を終値で超えると、さらに一段高となる可能性もあります。