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ドル/円:雇用統計悪化もドル/円は上昇

 雇用統計発表後のドル/円は、ドル安ではなくドル高に動いて108.68円まで上昇。4月に入ってからの高値をつけました。その後下げる場面もあったのですが、108円台をキープして、終値は108.46円。6営業日ぶりに107円台より円安水準で引けました。なお安値は東京時間朝の107.79円。

 雇用統計は悪かったのですが、ドルは買われました。マーケットもコロナ疲れのせいで、悪いニュースに対する反応度は鈍くなってきたようです。このような時は、これまで悪いニュースだったものが、突然良いニュースだとこじつけられることが多くなります。就業者が▲70.1万人でドルが買われるのだから、もし雇用統計が予想通り▲10万人だったらドルはもっと買われていたと考えています。しかし、▲10万人自体が、かなり悲惨な数字であることに変わりはないのです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成