6万円から始める高配当利回り株への投資

 日本株は、配当利回りから見て割安で、長期投資対象として魅力的と考えています。ただし、銘柄選択は大切です。人気株に飛び乗って高値づかみとなり、株価が急落すると大きな損失をこうむることもあります。

 これから日本株への投資を考える初心者は、日経平均に連動するインデックスファンドや、6万円以下で買える株への小口投資から始めたらいいと思います。一度に大きな金額を買うのではなく、毎月一定額を買い付けるなど、堅実に投資を増やしていく買い方が良いと思います。

 そこで、今日は、6万円以下で買える高配当利回り株をご紹介します。

スーパースクリーナーを使って銘柄選択

 楽天証券HPでは、さまざまな条件を指定して、その条件に合った銘柄をスクリーニング(抽出)する「スーパースクリーナー」というツールを提供しています。スーパースクリーナーの使い方は、以下をご参照ください。

「スーパースクリーナーを使った銘柄分析方法を動画で解説」

 今日は、スーパースクリーナーを使って選ぶ、6万円以下で投資できる高配当利回り株を、ご紹介します。以下の手順で絞り込みます。

◆6万円以下で買える663銘柄を抽出

 まず、東証一部・二部・東証マザーズ・ジャスダック・名証に上場する銘柄について、「投資金額6万円以下」の条件を指定すると、663銘柄が出てきます。この663銘柄が、12月18日時点で、最小投資単位100株を6万円以下で買える銘柄です。言い換えると、株価が600円以下の銘柄ということです。

◆6万円以下で買える、予想配当利回りが3%以上の35銘柄を抽出

 さらに、「配当利回り(予想)が3%以上」という条件を加えると、銘柄数は、一気に35まで減ります。これが、6万円以下で買える高配当利回り株の候補となります。

◆さらに時価総額350億円以上に絞り込み、証券業を除外し、21銘柄を抽出

 時価総額が小さい銘柄は配当が安定しない場合もあるので、時価総額350億円以上に絞り込むと、25銘柄が得られます。この25銘柄には、証券会社が4社(野村HD・大和証券グループ本社・東海東京フィナンシャルHD・マネックスグループ)入っていますが、私は証券会社の投資判断を述べることはできませんので、この4社を除外します。

 すると、以下の21銘柄が抽出されます。

6万円以下で買える予想配当利回り3%以上、時価総額350億円以上の21銘柄(証券業は除外):2019年12月18日時点・時価総額の大きい順に表示

出所:楽天証券スーパースクリーナー。「現在値」は12月18日終値。「投資金額」は12月18日終値で最小投資単位(100株)を買うのに必要な金額

 配当利回り(予想)は高ければ高いほど良いというわけではありません。なぜならば、株の配当利回りは、確定利回りではないからです。業績が悪化して、減配(1株当たり配当金を減らすこと)になり、株価が下がることもあります。高配当利回りを選別する時は、なるべく減配リスクの低い銘柄を選ぶべきです。