本日の注目通貨

ドル/円:いったん買戻し、110円には届かず

 14日(火曜日)のドル/円は前日の流れを継いで109.15円まで下げましたが、そこから反発して欧州時間に109.77円まで戻しました。NY時間は横ばいで終値は109.61円。109円円台の堅さを確認しましたが、チャートを見ると高値は切り下がっていて、トレンドはまだ下を向いています。

 中国は米国製品に対して最大25%の報復関税、米国は追加で中国の3,800品目に最大25%の関税をかける用意があることを発表。ある意味「材料出尽くし」で、あとは実際の発動期限(6月)までに両国が手打ちをすることを期待して待つしかありません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/円:123円が重い

 ユーロ/円はドル/円に歩調を合わせて欧州時間に123.40円まで上昇しましたが、その後122.65円まで急落。ユーロ/円が売られた理由は、ドイツの経済指標が悪かったこと。5月のZEW景況感指数は予想の5.0に対して▲2.1。欧州景気の底入れ期待を後退させるような結果となりました。

 さらにイタリアのサルビーニ副首相が「必要ならEUの財政規律を破るつもり」と発言したことが同国の財政赤字問題を想起させたことも、ユーロ売りにつながりました。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成