本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.50

下値メドは108.62

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

「ささいなケンカ」だったら、ドル買っとくか…

 米中両国の関税合戦が、世界経済に及ぼす悪影響を憂えて今週のマーケットはリスクオフに大きく傾きました。しかし、トランプ大統領も習主席も自国の株式市場が暴落するような評判の悪い政策を続けていたら、自分の政治生命が危うくなることが分かっています。だから「完全決裂はありえない。」これがこの日のドル買い戻しの理由でした。両首脳の会談は6月のG20大阪サミット。マーケットの注目度はかなり高くなっています。

毎ヨミ!FXトップニュース(5月14日)

14日ドル/円のNY市場の終値は109.61円

 13日の終値に比べ0.30円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ米大統領、米中貿易摩擦は「ささいな口喧嘩」
    トランプ大統領「米国を嫌いな国は、より多額の防衛費を払う必要がある」
    NY連銀総裁「関税問題長引くなら、FRB(米連邦準備制度理事会)は金融政策を調整する必要も」
    対中制裁関税「第4弾」総額32.7兆円、iPhoneも含む。発動日は2カ月後
    中国政府「戦うなら付き合う」

NY原油先物:
    サウジの石油パイプラインがドローンで攻撃受ける。イランが関与?

円:
    景気動向指数「悪化」へ引き下げ 6年2カ月ぶり
    黒田日銀総裁「現在の金融緩和を当分持続する必要がある」
    「かんぽの宿」11カ所営業終了、採算悪化で

ユーロ:
    欧州選挙、リベラル派とポピュリスト派の対決
    ドイツ経済はどんどん勢いを失くしている。IFO経済研究所

ポンド:
    世論調査でEU(欧州連合)離脱派の新党「ブレグジット党」がトップ。与党保守党は3位に沈む
    メイ首相、「EUとの関税同盟には調印しない」
    与野党協議は決裂か。メイ首相に対する辞任圧力高まる

南アランド: 
    総選挙で与党勝利も、格下リスクの不安。JPモルガンは南アランド投資引き下げ推奨

主要指標終値

出所:楽天証券作成

本日の注目通貨

ドル/円:いったん買戻し、110円には届かず

 14日(火曜日)のドル/円は前日の流れを継いで109.15円まで下げましたが、そこから反発して欧州時間に109.77円まで戻しました。NY時間は横ばいで終値は109.61円。109円円台の堅さを確認しましたが、チャートを見ると高値は切り下がっていて、トレンドはまだ下を向いています。

 中国は米国製品に対して最大25%の報復関税、米国は追加で中国の3,800品目に最大25%の関税をかける用意があることを発表。ある意味「材料出尽くし」で、あとは実際の発動期限(6月)までに両国が手打ちをすることを期待して待つしかありません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/円:123円が重い

 ユーロ/円はドル/円に歩調を合わせて欧州時間に123.40円まで上昇しましたが、その後122.65円まで急落。ユーロ/円が売られた理由は、ドイツの経済指標が悪かったこと。5月のZEW景況感指数は予想の5.0に対して▲2.1。欧州景気の底入れ期待を後退させるような結果となりました。

 さらにイタリアのサルビーニ副首相が「必要ならEUの財政規律を破るつもり」と発言したことが同国の財政赤字問題を想起させたことも、ユーロ売りにつながりました。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

15日:中国小売売上高、ドイツ、欧州GDP(国内総生産)、カナダCPI(消費者物価指数)、米小売売上高など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。