本日の注目通貨

ドル/円:111円達成、次は?

 110円半ばからスタートした13日のドル/円は上昇を続け、NY市場の引け間際には高値111.05円をつけました。111円台にのせたのは12月27日以来。上昇のスピードは遅いものの底も浅く、安値は110.41円まで。

 ドル/円の上昇を支えたのは、米国の1月CPI(消費者物価指数)が予想以上に強かったこと、また複数の米連銀総裁が年内1回程度の「利上げ」を予想する、と発言したことです。実際のところFRB(米連邦準備制度理事会)の金利据え置きは相当期間続くでしょうし、すぐに利上げが再開することはないと思われますが、少なくとも「米利下げ」という行き過ぎた悲観論は引っ込んだようです。

 ドル/円の次のターゲットは111.50円。トレンドラインを見ると100日移動平均(111.69円)、200日移動平均(111.28円)がすぐ上を走っています。チャート的にも重要レベルにさしかかっています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

NZドル/円:急上昇

 13日のマーケットのハイライトはNZドルでした。この日はRBNZ(NZ準備銀行)会合が開かれ、その直後からNZドルが急騰。NZドル/ドルは0.6717ドルから0.6850ドルまで、そしてNZ/円は74.25円から75.79円までNZ高が進みました。

 RBNZは政策金利を1.75%据え置きました。これは予想通りだったのですが、RBNZの経済見通しは予想外に前向きで、その後会見を開いたオアRBNZ総裁はもっと強気で「利下げの可能性は高まっていない」と発言しました。

 NZ経済は失業率が予想以上に悪化していることや、経済的結びつきの強いオーストラリアのRBA(豪準備銀行)が金融政策を強気から中立に後退させたこともあり、マーケットはRBNZも当然弱気だろうと見込みNZドルの売りポジションを仕込んでいました。ところがこの結果となり損切りを含めた買戻しがNZドルの急反発を招くことになりました。

 NZドルも行き過ぎた「悲観」が修正されたわけですが、RBNZは利上げするとは言っていません。行き過ぎた「楽観」にも注意する必要があります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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