これらのことから基調は上向きであると判断できよう。ただし、米国の在庫動向に不安な点がある。米国の原油在庫は直近減少傾向にあるが、税金対策関連での取り崩しの可能性が高く、今週の統計以降は再び積み増しに転じる可能性がある。また、石油製品在庫が軒並み予想以上の増加となっており、前年同期を上回る水準と緩和感が意識されやすい。上昇基調に転じたとはいえ、在庫動向次第で上値が重くなるようだと、戻り一巡と見る向きが増え、調整安を余儀なくされることも想定される。米中協議に関しても楽観視されているが不安も多く、市場のムードが変化しやすい状況にある点は念頭に入れておく必要がある。
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今週の予想
- WTI 中立 48.00-53.00ドル
- BRENT 中立 56.50-61.50ドル