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2017年の企業業績および日経平均の見通し
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

2017年の企業業績および日経平均の見通し

2016/12/29
日本株の投資環境が好転しています。米景気回復・円安進行を受けて、日本の景気・企業業績にも2017年は明るい話が増えそうです。
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 円安・米景気回復を受け、これから今期の企業業績(会社予想)の上方修正が増える見込み。今期(2017年3月期)は、約10%の最終増益になると予想。来期(2018年3月期)は、さらに9%の最終増益を予想。
  • 2017年の日経平均は17,000円―22,000円の範囲で推移すると予想。前半高・後半安のイメージ。

(1)日本企業の業績モメンタム改善へ

日本株の投資環境が好転しています。米景気回復・円安進行を受けて、日本の景気・企業業績にも2017年は明るい話が増えそうです。楽天証券経済研究所では、今期(2017年3月期)および来期(2018年3月期)の企業業績を、以下の通り、予想しています。

東証一部上場3月期決算主要841社の経常利益・最終損益の変化率

(出所:予想は楽天証券経済研究所、予想の前提となる為替レートは、2017年3月期下期は1ドル113円、2018年3月期は1ドル115円、IFRS・米国基準採用企業は連結税前利益を経常利益と見なして集計)

今期業績(会社予想)は5月から12月まで、下方修正が続きました。当初0.6%経常増益、9.8%最終増益が予想されていましたが、12月28日時点では、4.0%経常減益、4.2%最終増益の見込みとなっています。円高急進が、下方修正の主要因となりました。

平均為替レートの推移

(出所:楽天証券経済研究所が作成)

ここからは、円安急進と米景気回復を受けて、今期業績(会社予想)の上方修正が増えると考えています。楽天証券では、下半期の平均為替レートが1ドル113円となることを前提に、今期はほぼ5月時点の会社予想並みの利益(0.9%経常増益、9.6%最終増益)に着地すると予想しています。

続く来期(2018年3月期)も、世界景気回復と円安の恩恵で、業績拡大が続くと予想しています。

(2)2017年の日経平均は前半高、後半安のイメージ

2017年は日本株にとって、どんな年になるでしょうか?私は、前半高・後半安のイメージを持っています。2016年後半から、世界景気の回復色が徐々に強まってきたことを受けて、世界的に債券(安全資産)を売って株式(リスク資産)を買う流れが出ています。この流れがしばらく続くと考えています。

とは言っても、2016年11-12月の日経平均の上昇ピッチが速かったため、2017年1月はスピード調整が起こる可能性もあります。それでも1月から日本の景気・企業業績の改善を示すニュースが増えるので、深押しはないと予想しています。年前半は、企業業績の拡大を評価し、上昇基調が続くと考えています。

年後半になると、世界景気の回復を買う流れは一巡し、再び、世界の政治・経済に対する不安から、世界的に株が下がるイメージを持っています。良い材料も悪い材料も循環するので、上昇相場でも警戒を怠らず、下落相場では過度に弱気にならないことが大切です。

2017年の日経平均は、17,000円から22,000円の範囲で推移すると考えています。先に示した業績予想に基づき、PER16.2倍まで買われると、日経平均は22,000円になります。

ただし、2017年は、世界の政治に不安材料が多く、政治不安から再び円高が進むと、業績・日経平均の見通しともに引き下げられます。世界情勢が緊迫化し、再び円高が進む場合、日経平均が17,000円まで下がるリスクもあると考えています。

(3)2017年のリスク要因

以下の4つを、特に警戒しておく必要があると思います。

  •  反グローバル主義の広がり(米国:トランプ・リスク、欧州:反EU勢力の拡大)
  •  地政学リスク(中国海洋進出・北朝鮮暴走・ISテロの拡大)
  •  ドル金利上昇リスク
  •  円高反転のリスク

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