まずは年初来高値・安値更新銘柄をチェック

前回のコラムで年初来高値・年初来安値につき説明しました。今回のコラムはそれを踏まえ、「年初来高値・安値」という情報をどのように有効活用していくか、具体的な方法を考えていきたいと思います。

年初来高値更新は上昇トレンドへの転換もしくは継続、年初来安値更新は下降トレンドへの転換もしくは継続を表します。そのため年初来高値・安値更新銘柄のチェックは重要です。

といっても年初来高値・安値更新銘柄のすべてをチェックするのは大変ですので、ご自身が保有している銘柄や注目している銘柄、買い候補としている銘柄についてだけでもチェックするようにしたいものです。

特に重要なのは、直近高値もしくは安値を更新した直後です。直近高値を超えた直後に買う、直近安値を割り込んだ直後に売る、というのが売買のセオリーの1つになっているからです。

そこで、年初来高値・年初来安値更新銘柄の株価チャートをみて、直近高値超えや直近安値割れの状態になっているかを確認しましょう。

直近高値超え・直近安値割れの具体例

具体的に銘柄を挙げてみます。コナミ(9766)の週足チャートをみてください。
3月に1,875円の年初来高値をつけたものの、震災による株価急落の影響もありしばらく株価は調整しました。しかし再び反発を始め、6月13日には1,889円まで上昇して年初来高値を更新しました。その後も9月9日に2,906円の年初来高値をつけるなど株価は大きく上昇しました。6月13日に3月の直近高値を更新した直後が買いのタイミングとなっていたことがお分かりいただけると思います。