一度に売らない(何度かに分けて売る)

 いつもドンピシャのタイミングで空売りを実行することはできません。空売りを実行した後、株価が上昇することもあります。したがって、200株売ろうと思っていたなら、一度に200株空売りするのではなく、まず100株だけ空売りするようにします。

 その後株価が下がったらそれ以上の追加はせずに「100株はうまく売れたのだからよし」とします。逆にその後株価が上昇したら追加で100株空売りを実行します。もちろん、損切り価格を設定し、その価格を超えたら全て手仕舞いすることも必要です。

損切りの遵守

 信用買いと同様、空売りにも期日があります。含み損をかかえていても期日が到来すれば強制決済されてしまいます。踏み上げにより株価が急騰するようなことがあれば、期日を待たずとも証拠金不足で追い証が発生してしまいかねません。事前に損切り価格を設定し、それを遵守するようにしてください。

銘柄を分散させる

 世の中何が起こるか分かりません。下降トレンド真っ只中の銘柄であっても突然の好材料によって株価が急騰してしまうことだってあります。

 したがって、空売りする場合には1銘柄に資金を集中させるのではなく、10銘柄程度に分散させるようにしましょう。それが難しい場合は、空売りする株数や金額自体を少なめにして、不測の事態がきてもダメージが大きくならないようにしておきましょう。

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