昨日(2015年6月10日)の動向

東京市場では、衆院財務金融委員会に出席した黒田日銀総裁が、実質実効レートでは「ここからさらに円安はありそうにない」との認識を示したことを受け、円買いが活発化しました。発言が報じられるまで、米ドル/円は124円台半ばで推移していましたが、発言後は122円半ばまで大きく下落しました。先行きの円安進行に懐疑的な発言がサプライズとなり円全面高となりました。海外市場では甘利再生相が、黒田日銀総裁の発言に対して「本意が歪められた可能性も」と述べたことを受け、123.30円レベルまで戻しましたが、上値は重く122円後半まで押し戻されました。

2015年6月10日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 124.28 124.621 122.459 122.686
ユーロ/円 140.198 140.666 138.426 138.936
豪ドル/円 95.568 95.741 94.523 95.201

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2015年6月11日)の展望

【米ドル/円】

昨日は黒田日銀総裁の発言が大きく相場に影響を与えたため、引き続き国内外の要人発言に注目が集まりそうです。上値では、124円台を回復するかが争点となりそうです。一方下値では122円ちょうどや121.60円レベルがサポートとして機能するかがポイントとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 123.50 124.00 122.00 121.60

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

目先の上値では、140円台にしっかりと乗せることができるかがポイントとなりそうです。一方下値では、200日移動平均線が位置する137.26円レベルがサポートとして機能するかが争点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 140.00 141.00 138.50 137.30

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

豪失業率や中国の小売売上高等の経済指標に注目が集まりそうです。上値では、96円レベルを上抜けるかが争点となり、下値では94円ちょうどなどがサポートとして機能するかが争点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 97.30 98.00 95.00 94.00

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2015年6月11日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2015年6月11日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米)5月小売売上高(前月比) 1.2% 0.0%
★★★ 21:30 (米)5月小売売上高(除自動車)(前月比) 0.8% 0.1%
★★ 21:30 (米)前週分新規失業保険申請件数 27.5万件 27.6万件
21:30 (米)5月輸出物価指数(前月比) -0.7%
21:30 (米)5月輸入物価指数(前月比) 0.8% -0.3%
23:00 (米)4月企業在庫(前月比) 0.2% 0.1%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します