昨日(2014年8月8日)の動向
東京時間では、早朝にオバマ米大統領がイラクでの限定的な空爆を承認したことから地政学的リスクが高まり、日経平均株価が450円以上を超える下落幅となると、米ドル/円は101.50円レベルまで下落。クロス円も、豪ドル/円を中心に約1円近くの円高になるなど、リスク回避の動きが優勢となりました。海外時間では、「ロシアがウクライナ国境付近での軍事演習を終了し、基地に帰還する」との報道や米要人による「米国はイラクに戦闘部隊を展開することはない」との発言が伝わると、一転してリスク回避の動きが緩和され、米ドル/円は再び102円台を回復。上下に振れる動きとなりました。
2014年8月8日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 102.091 | 102.141 | 101.516 | 102.014 |
ユーロ/円 | 136.414 | 136.929 | 135.734 | 136.814 |
豪ドル/円 | 94.646 | 94.722 | 93.931 | 94.630 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2014年8月11日)の展望
【米ドル/円】
地政学的リスクの高まりで一時円高方向に振れるも、101円台から100円に掛けては投資家の買い意欲が強く、底堅い展開となっています。当面は200日移動平均線にあたる102.30円レベルを回復できるかに注目が集まっています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 102.300 | 102.800 | 101.800 | 101.500 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ロシア軍撤退によるウクライナ情勢の緊張緩和により、欧州向けの天然ガス供給停止懸念が後退したことからユーロが買い戻されました。ただ、ECBは依然として金融緩和継続を示唆しており、ユーロの上値は重そうです。下値では、136円ちょうどがサポートとして機能するかが焦点となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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ユーロ/円 | 137.000 | 137.300 | 136.200 | 135.700 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
豪雇用統計の悪化や地政学的リスクの高まりで一時93.90円レベルまで下落しましたが、日足・200日移動平均線が位置する93.85円レベルでサポートされています。下値では、同ラインが豪ドル/円のサポートとして機能するかが焦点となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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豪ドル/円 | 94.900 | 95.400 | 94.100 | 93.900 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2014年8月11日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2014年8月11日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★ | 21:15 | (カナダ)7月住宅着工件数 | 19.3万件 | 19.8万件 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します