昨日(2014年8月5日)の動向

東京市場では、102円台半ばレベルを中心に小幅にもみ合う動きとなりました。海外市場では、米7月のISM非製造業景況指数が市場の事前予想の56.5を上回る58.7となり、リーマンショック前に記録した2005年12月以来の高水準となったことが好感され、米ドル/円は一時102.90円レベルまで上昇しました。NY市場後場に入ると、ポーランド外相による「ロシア軍はウクライナに侵攻する準備が出来ている」との発言をきっかけに、地政学的リスクが再台頭。NYダウが200ドル近く急落し、リスク回避の円買いが強まると、米ドル/円は102.48円レベルまで下落する展開となりました。

2014年8月5日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 102.556 102.923 102.464 102.574
ユーロ/円 137.637 137.717 137.084 137.208
豪ドル/円 95.709 95.818 95.302 95.424

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2014年8月6日)の展望

【米ドル/円】

ウクライナ情勢の緊迫化によるリスク回避の円買いがやや強まったものの、下値では米利上げを見越した投資家の米ドル買い需要も根強く下げ渋る動きとなりました。上値では、103円台に乗せきることができるかが焦点となりそうです。一方下値では、日足・200日移動平均線が位置する102円台前半レベルがサポートとして意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 102.900 103.200 102.300 101.900

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

今週7日に開催されるECB理事会を前にウクライナ情勢の緊迫化やギリシャ支援枠組み変更観測により、ユーロが売られやすい地合いとなっています。ユーロ/円は137円台で揉み合いとなっているものの、ユーロ/米ドルは下降トレンドを継続。米ドル/円の上値が重いようだと136円台前半レベルが視野に入ってきそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 137.700 138.100 136.900 136.400

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

昨日の政策金利発表では、豪ドル高について特段の牽制発言がなかったことが買い材料となった一方、地政学的リスクの再燃から上値も重い状況にあるようです。95円から96円のレンジ圏をどちらに放れるかが焦点となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 95.800 96.100 95.100 94.400

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2014年8月6日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2014年8月6日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英)6月鉱工業生産指数(前月比) 0.6% -0.7%
★★ 17:30 (英)6月製造業生産指数(前月比) 0.6% -1.3%
20:00 (米)MBA住宅ローン申請指数 N/A -2.2%
★★ 21:30 (米)6月貿易収支 -449億ドル -444億ドル
21:30 (カナダ)6月貿易収支 -1.0億カナダドル -1.5億カナダドル
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します