昨日(3月6日)の動向

東京市場では、一昨日の米ADP雇用統計の結果が予想を下回った事から動きは鈍いと思われましたが、オーストラリアの経済指標で軒並み強い数字が発表されると、全体的に円が売られる動きとなりました。しかし、102円後半では売りが先行し、もみ合う形となりました。ロンドン市場後半に入ると、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で政策金利の据え置きを決定し、記者会見でドラギ総裁がユーロ圏の先行き景気が緩やかに改善しているとの見方を示した事から、ユーロが買われ円が売られる展開となりました。米ドル/円もつられる形上昇しました。その後、ニューヨーク市場序盤に発表された米新規失業保険申請件数が強い数字となった事から、米ドル/円は1月末以来の103円台に乗せました。その後は、明日の雇用統計を見据え、目立った動き無く103円レベルでクローズしました。

3月6日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 102.307 103.163 102.26 103.045
ユーロ/円 140.53 142.907 140.46 142.811
豪ドル/円 91.956 93.864 91.871 93.658

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2014年3月7日)の展望

【米ドル/円】

雇用統計の結果次第で、今後の流れが出てくると思われます。先日のADP雇用統計の結果が振るわなかった事から、不安視されていますが、市場予想は前回を上回る数字が出されております。良い結果となれば、104円が視野に入り、悪ければ再び102円を割れる可能性が出てきます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 103.60 104.00 102.20 100.75

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ドラギ総裁がユーロ圏の先行き景気が緩やかに改善しているとの見方を示した事で、上の可能性が出てきました。143円が抵抗線になっていますが、米雇用統計で良い結果となれば、昨年末以来の145円台を目指す動きも見られそうです。悪い結果が出たとしてもユーロ/米ドルの動きがユーロ/円に影響するので、注視が必要です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 143.50 145.00 140.00 139.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

先日に豪政府が「豪ドルは高すぎる」との声明を出した事により、市場はショートに傾いていた様子でしたが、好調な経済指標からショートを買い戻す動きも見られ、上値の余地がまだ見られそうです。米雇用統計が好結果となれば95円レベルも視野に入ってくる可能性が高いと思われます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 94.00 95.00 90.50 89.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2014年3月7日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2014年3月7日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 22:30 (米)2月-非農業部門雇用者数(前月比) +15.0万人 +11.3万人
★★ 22:30 (米)2月-民間部門雇用者数(前月比) +15.2万人 +14.2万人
★★★ 22:30 (米)2月-失業率 6.6% 6.6%
★★ 22:30 (米)1月-貿易収支 -385億$ -387億$
★★ 22:30 (加)2月-失業率 7.0% 7.0%
★★ 22:30 (加)2月-雇用ネット変化率(前月比) +15,000 +29,400
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します