昨日(3月3日)の動向

東京市場は、週末にロシア上院がウクライナへの軍事介入を承認したことで、オセアニア時間の早朝からリスク回避姿勢が優勢となり、円が全面高となりました。日経平均株価は14500円を割り込んで一時400円近く下落し、米ドル円は2月6日以来の安値となる101.25レベルまで円高が進みました。海外市場では欧州株、米株共にウクライナ情勢の緊迫化を警戒し、軟調な値動きとなりました。しかし、為替市場ではさらなるリスク回避の円買いが進むまでには至りませんでした。NY時間では、米2月ISM製造業景況指数の発表があり、結果は53.2となりました。市場予想の52.3や前月51.3を上回ったものの米ドル/円の戻りは鈍く、101.40レベルから101.50レベルに上昇しただけにとどまり、その後は方向感なく限定的な値動きとなりました。

3月3日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 101.482 101.684 101.183 101.438
ユーロ/円 139.564 140.063 139.14 139.319
豪ドル/円 90.207 90.754 90.05 90.632

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2014年3月4日)の展望

【米ドル/円】

ウクライナ情勢の緊迫化を警戒したリスク回避の地合いが続いています。上値目処としては、日足100日移動平均線が位置する101.88レベルが意識されそうです。一方下値目処としては、101円ちょうどを維持できるかに注目が集まります。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 102.60 102.80 101.40 101.00

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ウクライナ情勢の緊迫化を受けユーロ円は139円前半で推移しております。上値目途としては節目となる140円ちょうどが意識されそうです。一方下値では2月27日の安値138.80レベルが意識されそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 140.00 140.50 138.80 138.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

中国やウクライナ情勢への警戒感から上値の重い展開となっております。上値目途としては日足200日移動平均線が位置する91.90レベルが意識されそうです。一方下値では90ちょうどを維持できるかに注目です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 91.00 91.90 90.00 89.50

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2014年3月4日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2014年3月4日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 18:30 (英)2月-建設業PMI 63.2 64.6
★★ 19:00 (欧)1月-生産者物価指数(前月比) -0.1% 0.2%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します