昨日(10月9日)の動向
東京市場では米財政協議が進まない中、「オバマ大統領が次期FRB議長にハト派のイエレン氏を指名」とのニュースが市場を支え、日経平均株価が下げ幅を縮小したことで米ドル/円が反発。前日高値97.20レベルを上回り、97.40レベルまで上昇しました。海外市場では民主党による短期的な債務上限引上げ法案に共和党の一部が前向きと伝わったことで米ドル/円は97円台前半レベルで底堅く推移。ただ、その後主だった材料がなかったことから米ドルの買戻しも限定的となりました。東京時間午前3時に発表されたFOMC議事録では、「大半のメンバーが金融緩和の年内縮小開始が適切と判断」と伝わったことで一時米ドル買いが先行し、米ドル/円は97.65レベルまで上昇しこの日の高値更新。ただ、難航する米財政協議を背景に再び97円台前半レベルまで値を下げNYクローズを迎えました。
10月9日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 96.848 | 97.644 | 96.821 | 97.33 |
ユーロ/円 | 131.442 | 132.164 | 131.262 | 131.607 |
豪ドル/円 | 91.222 | 92.132 | 91.186 | 91.908 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年10月10日)の展望
【米ドル/円】
米ドル/円は昨日のショートカバーにより、日足・5日移動平均線を上抜ける動きとなりました。上値では98円台を回復できるかが焦点となりそうです。一方下値では96円台後半レベルに日足・200日移動平均線が位置しており、米ドル/円のサポートとして機能するか引き続き注視しての値動きとなりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 98.00 | 98.90 | 96.75 | 95.80 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
難航する米財政協議を背景にユーロは対円で上値が重い地合いを継続。一方対米ドルでは、米量的緩和の年内縮小観測を背景に底堅い動きとなっています。下値ターゲットとして日足・一目均衡表の雲の上限が位置する130円台半ばレベルがあげられます。一方、上値ターゲットとして転換線・基準線が位置する132円台半ばレベルがあげられます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 132.20 | 133.00 | 131.00 | 130.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
豪ドル/円は変化日を表す日足・一目均衡表の雲のネジレに近づいており、今後相場の転換するか注目です。目先下値サポートは75日移動平均線が位置する90.70レベル、一方上値ターゲットは25日移動平均線が位置する92.25レベルがあげられます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 92.25 | 93.00 | 90.70 | 90.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年10月10日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年10月10日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 17:00 | ECB月報 | - | - |
★★★ | 20:00 | 英・政策金利 | 0.50% | 0.50% |
★★★ | 21:30 | 米・新規失業保険申請件数 | 31.0万件 | 30.8万件 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します