昨日(10月8日)の動向

米債務問題がくすぶる中、米ドル/円は東京時間早朝に、約2か月ぶりの安値96.60レベルまで下落。ただ、その後日経平均株価が下げ幅を縮小したことや、日本の経常収支が、市場の事前予想の黒字幅より大幅に縮小されたことなど受け、米ドルを買戻す動きが一時優勢となり、米ドル/円は97.20レベルまで小幅に反発しました。欧州市場では、特段目新しい材料が見当たらない中、97円台前半レベルでもみ合う展開となりました。NY市場では、米財政協議が一向に進まないことからリスクオフの流れとなり、96円台後半レベルで上値が重い展開となりました。

10月8日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 97.256 97.328 96.666 96.693
ユーロ/円 131.929 132.046 131.264 131.318
豪ドル/円 91.729 91.883 90.99 91.161

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年10月9日)の展望

【米ドル/円】

米財政協議がこう着状態となっている間はリスクオフの流れが続きそうです。昨日につけた安値96.60レベルを割り込んでくると、8月の安値95.80レベル視野に捉えることとなりそうです。なお、96円台後半レベルには、日足・200日移動平均線が位置しており、米ドル/円のサポートとして機能するか引き続き注視しての値動きとなりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 97.40 98.90 96.55 95.80

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

最近発表されているユーロ圏の指標はさほど悪い結果となっておりませんが、ドル/円の下げから、ユーロ/円も上値の重い展開となっています。下値ターゲットとして日足・一目均衡表の雲の上限が位置する130円台半ばレベルがあげられます。一方、上値ターゲットとして転換線・基準線が位置する132円台半ばレベルがあげられます。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 132.20 133.00 131.00 130.00

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

米財政協議に進展が見られないなか、対米ドルでの上昇余地はあるものの、リスク回避の円買いから、対円では上値の重い展開が続きそうです。下値では91.00レベルがサポートとなっている一方で、上値では92.00レベルがレジスタンスとなっています。米財政協議に進展がなければ小幅レンジの動きが予想されます。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 92.10 93.00 90.90 90.00

 

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年10月9日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年10月9日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:30 英・8月鉱工業生産指数(前月比) +0.4% ±0.0%
17:30 英・8月貿易収支 -20.50億ユーロ -30.85億ユーロ
19:00 独 ・8月鉱工業生産指数(前月比) +1.0% -1.7%
21:30 米・IMF、国際金融安定性報告書公表
★★ 23:00 米・エバンス・シカゴ連銀総裁講演
★★★ 3:00 米・FOMC議事録公表(9月17・18日分)
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します