昨日(10月1日)の動向
東京市場では、昨日発表された日銀短観で、大企業製造業DIが+12と前回の調査から大幅改善し、リーマンショック後最も高い数値を示したことにより、米ドル/円は98.50レベルまで上昇。その後もストップ注文などを巻き込み98.72レベルまで上昇しました。しかし、米予算審議の遅れから米政府機関の閉鎖リスクが重しとなり、米ドル/円はその後98円前半レベルまで下落。途中、安倍総理による消費税8%に引き上げ決定との報道で、一時98.50レベルまで戻す場面も見られましたが、既に織り込み済みの材料であったことから反応も限定的となり、逆に98円台を割り込む展開となりました。米国市場では、23時発表されたISM製造業景況指数が、市場の事前予想を上回る内容となったことが好感され、米ドル/円は一時98.30レベルまで上昇しましたが上値も重く、その後は98円を台挟み、狭いレンジでの取引となりました。
10月1日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 98.258 | 98.726 | 97.663 | 98.001 |
ユーロ/円 | 132.911 | 133.474 | 132.321 | 132.566 |
豪ドル/円 | 91.604 | 92.397 | 91.321 | 92.101 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年10月2日)の展望
【米ドル/円】
米予算審議の遅れによる、米政府機関の閉鎖に伴い米ドル/円は今後も上値の重い展開となりそうです。しかし、日本の消費税の8%に引き上げ決定により、世界的な日本の金融緩和政策に対する評価につながった場合、株式市場には追い風となり、急激な円高に振れにくいとの声も聞かれており、新たな材料が出ない限り、狭いレンジでの値動きが予想されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 99.15 | 100.00 | 97.30 | 97.00 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円も方向感が掴みづらい地合いを継続しているようです。イタリアの政局不安が肯定されたことにより、やや底堅い値動きである一方、上値では利益確定の売りがユーロの上値を阻んでいるようです。ユーロ/円単体のみではなく、ユーロの対米ドルでの値動きにも注意を払いたい場面です。なお、今夜のECB理事会では政策金利の発表が控えており、据え置き予想となっています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 133.50 | 134.00 | 131.65 | 131.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
昨日の金利据え置きに加え、追加緩和の声明がなかったことから、豪ドルは底堅い動きとなりそうです。ただ、米政府機関の閉鎖や、商品相場の弱さもあり上値も限定的との声も聞かれています。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 92.50 | 93.00 | 90.50 | 90.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年10月2日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年10月2日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 17:30 | (英)PMI建設業 | 59.5% | 59.1% |
★★ | 20:45 | (EU)ECB政策金利発表 | 0.5% | 0.5% |
★★★ | 20:15 | (米)ADP雇用統計 | 18.0万人 | 17.6万人 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します