昨日(9月2日)の動向
週末に米オバマ大統領がシリアへの軍事介入について米議会の承認を得る方針を発表。シリア攻撃の判断が事実上先送りされたことを受け、リスク回避ムードの後退から円全面安の展開となりました。東京市場では、日経平均株価の上昇も好感され、米ドル/円は一時98円65銭レベルまで上昇。昨日NY市場はレーバー・デーで休場。海外市場では取引参加者が少ない中、米国によるシリアへの軍事行動の先送りを背景とした、リスクオフの巻き戻しによる円売りが加速。米ドル/円は一時99円40銭レベルまで上値を拡大するなど、一日を通してリスク回避ムードの後退による円売りの流れが継続する展開となりました。
9月2日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 98.362 | 99.43 | 98.263 | 99.329 |
ユーロ/円 | 129.913 | 131.392 | 129.779 | 131.008 |
豪ドル/円 | 87.886 | 89.516 | 87.718 | 89.19 |
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)
本日(2013年9月3日)の展望
【米ドル/円】
シリア情勢の改善を背景とした米ドル買い・円売りにより、米ドル/円は5月22日の高値103.70レベルと7月8日の高値101.50レベルを結んだ三角保ち合いの上限ライン、99円台前半レベルを上抜けてきました。上値では心理的節目100円台を意識しての値動きとなりそうです。一方下値では、昨日上抜けた99円台を維持できるかが焦点となりそうです。本日は米8月のISM製造業景況指数といった重要指標の発表を控えており、祝日明けの米株式動向と合わせて注目を集めているようです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 99.50 | 100.00 | 99.00 | 98.40 |
【ユーロ/円】
シリアへの軍事介入の判断が、事実上米議会再開まで先送りされたことを背景に、リスク選好によるドイツ債利回りの上昇と、リスク要因の後退を受けたスペイン債利回りの低下から、ユーロ/円は131円台まで値を上げました。本日も引き続きシリア情勢の動向、欧州株、ドイツ債の動向などが焦点となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 131.50 | 132.30 | 130.50 | 129.80 |
【豪ドル/円】
先週末に発表された中国PMIが強い数字となったことや、昨日に発表された豪州新規住宅着工件数が予想4.0%増のところ結果+10.8%と市場の事前予想を大幅に上回ったことなどが好感され、豪ドル/円は一時89円台半ばレベルまで上昇しました。上値では日足・一目均衡表の先行スパン1.2により形成された厚い抵抗帯が豪ドル/円の上値を遮る形となっており、今後この抵抗帯を上抜けることが出来るかが目先・焦点となりそうです。本日は豪7月の小売売上高やRBA政策金利の発表など大きなイベントを控えており、内容に注目が集まっているようです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 89.50 | 90.00 | 88.00 | 87.50 |
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年9月3日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年9月3日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 10:30 | 豪・小売売上高 | 0.4% | 0.0% |
★★★ | 13:30 | 豪・政策金利発表 | 2.50% | 2.50% |
★★★ | 23:00 | 米・ISM製造業景況指数 | 54.0 | 55.4 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します