昨日(8月30日)の動向

東京市場では、月末要因のフローを中心とした米ドル買いの流れとなり、米ドル/円は98円台半ばレベルまで上昇しました。しかし、日経平均株価が売りに押される場面では98円台前半レベルまで小幅に下げる展開となりました。欧州市場では、オプション絡みの米ドル売り/円買いから一時98円を割り込み、97.89レベルまで値を下げる場面が見受けられました。しかしながら米3連休を控えてることもあり、米ドルを売り込む動きも限定的となったことから、その後は再び98円台を回復しました。NY市場では、ケリー米国務長官がシリア問題に言及。会見で「シリア政府が化学兵器使用は明らか」と述べたことでリスク回避円買いが一時強まる場面も見受けられたものの、その後ケリー長官が「イラクのような介入はしない」と述べたこと下げ幅を取り戻す動きとなりました。

8月30日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 98.337 98.475 97.887 98.118
ユーロ/円 130.169 130.328 129.298 129.701
豪ドル/円 87.731 87.945 87.224 87.373

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

ユーロ/円 1時間チャート

米ドル/円 日足チャート(2013年5月13日~9月27日)

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2013年9月2日)の展望

【米ドル/円】

米ドル/円は5月22日の高値103.70レベルと7月8日の高値101.50レベルを結んだ上限ラインと6月13日の安値93.80レベルと8月8日の安値95.80レベルを結んだ下限ラインにより、三角持ち合いを形成しています。米ドル/円は現在三角保ち合いのほぼ中心値付近での値動きとなっています。この三角保ち合いは徐々に収束しており、今後この持ち合い圏を上下どちらに放れるかを見極める場面にあるようです。なお、本日はレーバーデーでカナダおよび米国市場が休場となることから、動きづらいとの声が聞こえています。ただし、薄いマーケットの中、シリア情勢などにより相場が大きく動く可能性もあることから注意が必要です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 98.50 99.15 97.40 96.50

【ユーロ/円】

ユーロ/円はユーロ/米ドルでのユーロ売りと米ドル/円での円売りに板挟みとなり130円台を挟み神経質な動きが継続しています。シリア情勢など見極めつつ、上下どちらに動くかを注視しての取引となりそうです。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.60 131.50 129.20 128.10

【豪ドル/円】

下値では安値86.40レベルが豪ドルのサポートとして機能するかが焦点となりそうです。一方、上値では節目の88円台にしっかりと定着することができるかが焦点となりそうです。今週はRBAや中国PMI、豪雇用統計とビッグイベントが控えていることから内容を見極めながらの取引となりそうです。

 

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 88.20 89.50 86.40 84.20

 

  • 上記各5分足チャートは、当日 2013年9月2日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2013年9月2日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:55 独・PMI改定値 52.0 52.0
★★ 17:00 欧州・PMI改定値 51.3 51.3
★★ 17:30 英・PMI 55.0 54.6
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します